いまどこの大手町にいますか?

「全国の“大手町”を見てくるから、お母さん留守番よろしく」と言ったペット(秋田犬)が出て行って数か月・・・週に1枚、どこかの大手町から絵ハガキが送られてくるものの行方知れず。

この前東京の「大手町駅」にいたのをTwitterの投稿で知りました。全国には大手町がいっぱいありすぎて不思議。絵ハガキの消印を頼りに、どれだけ大手町があるかリスト化してみようと思う

大手町の不思議

Q:大手町の「大手」って、大手企業の大手って意味ですか?

A:違います

日本の城郭の城門は、城の正門に当たる「大手門」が中心になります。
城郭用語で「大手」とは城の正面を指します。

江戸城は広大で、城門数は最多時で40以上を数えましたが、 この中でも大玄関の役割を果たしたのが大手門(追手門が語源)です。
ちなみに江戸城大手門のあるお堀は「大手濠」、大手門のある中郭は「大手前郭」です。
江戸城は、江戸時代に東京湾埋め立てを含めた大増築を4度も行なって城郭規模を広げました。
維新後に江戸城跡が皇居となり、城地の一部が市街地に転用された時も、 大手前郭は一つの街ほどの規模だったため、大手前郭周辺を「大手町」と名づけたのです。

江戸城のみならず、全国の城の多くは正門が「大手門」と名づけられていました。
地名にも大手町、大手前などが各地に残っています。

当然、全国各地の「大手」は、大手企業とは何の関係もありません。

日本全国の大手町(いっぱいすぎじゃない?)

  • 北海道
    • 函館市大手町
  • 岩手県
    • 一関市大手町
    • 奥州市水沢区大手町
  • 宮城県
    • 仙台市青葉区大手町
    • 石巻市大手町
    • 白石市大手町
    • 名取市大手町
    • 岩沼市大手町(おおてちょう)
  • 秋田県
    • 能代市大手町
  • 山形県
    • 山形市大手町
    • 新庄市大手町
  • 福島県
    • 白河市大手町
  • 茨城県
    • 土浦市大手町
    • 古河市大手町
  • 群馬県
    • 前橋市大手町
    • 伊勢崎市大手町
    • 館林市大手町
  • 埼玉県
    • 川越市大手町
  • 東京都
    • 千代田区大手町
  • 新潟県
    • 新発田市大手町
    • 上越市大手町
  • 富山県
    • 富山市大手町
    • 高岡市大手町
  • 石川県
    • 金沢市大手町
    • 七尾市大手町
  • 福井県
    • 小浜市大手町(おおてちょう)
    • 越前市大手町
  • 岐阜県
    • 岐阜市加納大手町(かのうおおてまち)
    • 美濃加茂市大手町
    • 郡上市八幡町大手町(はちまんちょうおおてまち)
  • 静岡県
    • 沼津市大手町
  • 愛知県
    • 名古屋市港区大手町
    • 豊橋市大手町
    • 春日井市大手町(おおてちょう)
    • 刈谷市大手町
  • 三重県
    • 伊賀市上野西大手町(うえのにしおおてちょう)
  • 京都府
    • 京都市伏見区(伏見大手筋商店街)
      • 西大手町(にしおおてちょう)
      • 東大手町(ひがしおおてちょう)
  • 大阪府
    • 岸和田市大手町(おおてちょう)
    • 高槻市大手町(おおてちょう)
    • 茨木市大手町(おおてちょう)
  • 兵庫県
    • 神戸市須磨区大手町(おおてちょう)
    • 豊岡市大手町
  • 岡山県
    • 津山市大手町
  • 広島県
    • 広島市中区大手町
  • 山口県
    • 山口市大手町
    • 下松市大手町
  • 香川県
    • 丸亀市大手町(おおてちょう)
  • 愛媛県
    • 松山市大手町
  • 福岡県
    • 北九州市小倉北区大手町
    • 久留米市大手町
  • 熊本県
    • 八代市大手町
  • 大分県
    • 大分市大手町
    • 佐伯市大手町
  • 鹿児島県
    • 鹿屋市
      • 大手町
      • 西大手町

虎口

城の出入口を、虎口(こぐち)という。大抵は曲げられて造られることが多く、城門や虎口の正面に蔀(しとみ)や(かざし)と呼ばれる土塁を設けてまっすぐ進めなくすることもある。城の正面(近世城郭では通常は南)の虎口には大手門・追手門(おおてもん)、裏の虎口には搦手門(からめてもん)が構えられた。虎口は城兵の出入り口であるとともに、敵の侵入口にもなるため特に厳重に防備が固められた。虎口に塁壁で四角形の空間を形成して門を2重に構えたものを桝形虎口(ますがたこぐち)という。虎口の外側にある堀の対岸に、橋頭堡としてさらに堀で囲まれた小さな曲輪を造ることがあり、これを馬出(うまだし)といった。

敵と対面する虎口の堀には土橋や木橋が架けられた。木橋の場合は、必要に応じて城内と城外、郭内と郭外を遮断するために、木橋の板をはずすか、または破壊することができた。特殊なものとして、あらかじめ可動式にした橋があったらしい。算盤橋(そろばんばし)や車橋(くるまばし)などの郭内に引き入れる引橋があったといわれる。虎口の門柱によって橋を釣り上げる桔橋・跳橋(はねばし)もあった。

虎口の類型

もっとも基本的な形態は平入り(ひらいり)と呼ばれるもので堀、土塁(石垣)などで曲輪を構成してその真正面に虎口を備えるものであった。この場合、大軍で押し寄せた寄せ手を正面から防ぐことになり城側に不利となる。

そこで特に中世山城では虎口前面を急な坂とすることで寄せ手の勢いを削ぐ構造が採られた。これを坂虎口(さかこぐち)などという。

虎口の内側に「蔀(しとみ)」や、虎口の外側に「(かざし)」と呼ばれる一文字形(一直線)の防塁(土塁や石垣など)を構築し、前面から郭内が容易に視認できないようにしたものも現れ、一文字虎口(いちもんじこぐち)と呼ばれた。

喰違虎口

合戦が大規模になってくるとさらに虎口の重要性は増し、城郭の防衛力向上のため、堀、土塁、石垣の配置に工夫が施されるようになる。喰違虎口(くいちがいこぐち)は土塁や石垣を平行ではなく、食い違いにすることによって、開口部を側面に設け、攻城側はS字の進路を取らざるを得なくなり、さらに側面からの射出攻撃も受けやすくなるという構造となっている。

枡形虎口

戦国末期には西日本を中心に枡形(ますがた)と呼ばれる虎口が現れた。これは虎口の前面に方形の空間を設け、そこに門や口を2重に構えることで、攻撃側は桝形内部に侵入しても2番目の門に城内への侵入を阻まれ、桝形内部で守備側からの攻撃を全面に浴びることとなる。

枡形には内枡形(うちますがた)と外枡形(そとますがた)がある。内枡形は、曲輪の虎口の内側に小さな方形空間を造り第二の門を築く。ここに入り込むと寄せ手は3方向から囲まれる。外枡形は、主な曲輪の虎口の外に地続きの小さな方形空間を張り出させ、最前にもう1つの門を開いたものである。

枡形の門は、最前の門とその後方の門の2つが開かれる。最前の門を高麗門、その後方の門を櫓門としたものが基本的な形状であると見られているが、後方の門のみで最前の門がないものや、最前の門のみのものもある。

近世城郭はその多くが枡形、あるいはそれに類する虎口を備え、侵入した攻撃側が容易に直進できないようにするため右折または左折構造を採る場合が多い。

馬出

枡形とは別に東日本中心に発展した虎口の形態が馬出(うまだし)である。堀に面する虎口の外側に、弧状またはコの字型に土塁や石垣を積み、出入りできる部分を残して周りに堀を穿つとできる小規模な曲輪である。これが大型化したものを馬出曲輪という。大坂城に築かれた真田丸のように、出郭(でぐるわ)、出丸(でまる)には馬出曲輪の形状をしたのがある。

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